#海上職

INTERVIEW09.

整備から修理まで
機関士のもとで
あらゆる作業を担う

M.H

2019年入社 海洋高校 卒

高校受験の際、さまざまな学校説明会に参加するなかで海洋高校に興味を持ち進学。3カ月間にわたる乗船実習で、海洋調査とマグロ漁を体験したことで、船員という職業を考えるようになり、ENEOSオーシャンに入社。会社の規模と憧れのタンカーに乗れることが入社の決め手。

SECTION.01

船員として入社して5年が経ちますが、時の経つ早さに驚いています。というのも、乗船期間が約4カ月、休暇が約2カ月のサイクルで勤務するので、1年が早く感じるのです。
サラリーマン家庭で育った私が船員になろうと思ったのは、海洋高校での乗船実習がきっかけです。マグロ漁船に乗ってハワイへ向かうなかで、船上で生活をしながら仕事をすることに面白さを覚えました。「生活リズムが陸とは異なるけれど、自分には合っているのではないか。そもそも5日働いて、2日休むというサイクルに自分はついていけるのか」。
悩む私にENEOSオーシャンをすすめてくれたのは担任の先生です。自らも企業研究をするなかで「タンカーに乗ってみたい」という思いが高まっていただけに、ENEOSオーシャンという海運会社は魅力的に映りました。加えて、石油の精製販売で国内一の規模を誇るENEOSグループの一員として、安定した業績を継続していることも入社を希望した理由の一つです。

SECTION.02

現在、私は機関部員として、原油を日本各地に輸送する内航船に乗っています。機関部員とは、機関士の指揮のもと、機器類の点検・整備や修理などさまざまな仕事を行う乗組員のこと。機関部員を取りまとめるのが操機長であり、その下に操機手、操機員と続きます。
操機員の私の仕事は、機関士の方から依頼された作業と操機長の補佐です。例えば、配管が錆びて、穴が空いてしまったら、溶接で穴をふさいだり、機器類の整備を一緒に手伝ったり。1日で終わる作業もあれば、数日かかる作業もあり、日によってやるべきことは異なります。それゆえ、覚えなければならないことが多く、航海中は毎日が勉強です。高校の授業で溶接を習ったことはありましたが、実際にモノ同士を接合させたのは船員になってから。操機長をはじめ、一緒に働く方々に一から教えてもらい、ようやくコツがつかめてきました。
機関部員に求められるのは、一言で言えば対応力。知識と経験を積み重ねて、まずは操機手に上がることを目指します。 ※操機員としての実務経験を5年積み、上司からの評価があれば、操機手に昇進できる。操機手になると、任される作業が増え、給与面でも優遇される。

SCHEDULE

SCHEDULE

スケジュール
  • 7:30~8:00

    見回り

    朝一で行うのがエンジンルームの見回り。夜間に異常がなかったか、配管に漏れなどがないかをチェック。

  • 8:00~8:30

    ミーティング

    機関士と機関部員が顔を合わせて、その日の仕事と注意事項を報告。依頼された作業内容の確認をする。

  • 15:00~15:30

    休憩

    作業中はこまめに休憩をとってリフレッシュ。手を休めることで、作業効率を上げるとともに安全にも配慮。

  • 16:45~17:00

    作業後ミーティング

    機関部内でその日の作業報告を行い、明日の作業について情報共有。急な作業依頼が入ることもある。

FREE TIME

休憩や自由時間の
過ごし方は?

入社前は「船員=気難しい」のイメージがありましたが、実際には優しくフレンドリーな人ばかり。特に、上司の操機長とは自由時間に一緒にお酒を飲んだり、ゲームで遊んだり。いろんな体験談も聞けて貴重な時間です。

ESSENTIAL ITEMS

航海に欠かせない!
「必須アイテム」

船上は通信状況が悪いため、ネット接続しなくても楽しめるゲームや本を持参します。機関部員は夜の自由時間が長いので、読みたかった本を読むには好都合。アニメが好きなのでライトノベルをよく読んでいます。

QUESTION AND ANSWER

  • 船員生活はどんな感じ?

    船員生活の楽しみといえば、司厨部員がつくる食事。内航船の場合、客船やホテル勤務経験者の方が多いので、どれもおいしいんです。乗船するたびに体重増加してしまうのがツラいところ(笑)。

  • 長期休暇は何してる?

    家でのんびりしていることが多いですが、両親の誕生日の時などは家族旅行することも。初任給をもらった時は、祖父母も含めて家族・親戚8人で長崎旅行へ。費用はすべて私が出しました!

  • ワークライフ
    バランスは?

    仕事と休憩の時間がはっきり区別されており、働きやすい環境ですね。緊急時の作業以外は残業もほとんどありません。港に着くと上陸することもあり、食事や買い物などを楽しんだりしています。

RELATIONSHIP

RELATIONSHIP

テキスト

機関部員は、エンジニアである機関士のもとでさまざまな作業を引き受けます。鉄でつくられた船は24時間休むことなく海上を走るので、錆びて壊れてしまう箇所もあり、新しく作り直すこともたびたび。そうした製作物を無事に完成させ、「ありがとう」と感謝されるとうれしく、仕事のやりがいを感じています。

MESSAGE

どんな仕事に就きたいか。それには、どんな会社を選べばいいのか。就活は悩むことが多いものです。しかし、自分の人生を決める重要な岐路。他人任せにせず、自分自身で決めることが大切だと思います。
私の場合、ENEOSオーシャンを紹介してくれたのは担任の先生でしたが、最終的に決断したのは私自身です。入社してみて、それは正しい選択だったと実感しています。石油の安定供給に携わり、日本のインフラを支える一人だとプライドを持って仕事に取り組めるのも、ENEOSオーシャンだからこそ。海運会社として経営基盤が安定しているため、給与面でも満足しています。
初めて乗船した時、操機長の仕事ぶりに「カッコいい!」と感動しました。どんな依頼にも応えて、ものづくりも完璧。船上では、“そこにあるもの”で製作しなければならず、旋盤や溶接の技術はもちろん、工夫する力が必要になります。操機長のように、誰からも頼られる機関部員になるのが目標です。