海運のセカイ
意外な事実から
驚きの豆知識まで
クイズで知る
「海運のセカイ」
どんな船を使い、どのように運んでいるのか。
意外と知らない海運業界のあれこれをクイズ形式でご紹介。
これを読めば、「海運のセカイ」をもっと知りたくなるハズ！
Q1
外航船として世界の海を走る原油船とLPG船。
それぞれの船に乗っている船員は何名ぐらい？
Q2
「VLCC」と呼ばれる30万トン型原油船。
全長は“とある建物”を横にした長さと同じとか。その建物とは？
Q3
30万トン型原油船「VLCC」に原油をフルに積み込むと、ドラム缶で約150万本に相当する。では、その価格は？
※$1≒￥135 換算
Q4
実は船舶にも寿命があるらしい。
液化天然ガスを運ぶLPG船の場合、寿命はどのくらい？
Q5
古来より船乗りは雲や空を見て天気を予想し、安全な航海に努めてきた。
では、「じきに雨が降る」といわれる気象現象は次のうちどれ？
正解
答え：
23名前後
世界中の海を巡る巨大な船舶に乗り込むのは、意外にも少人数。というのも、船内の大半は原油などを積むためのタンクになっているからです。外航船の場合、船員は1隻あたり23名前後ですが、原油の国内輸送を担う内航船ではさらに少なくわずか18名。それゆえ、それぞれ役割を分担して船での生活を送ります。限られた空間で数ヵ月間、寝食を共にするうちに、船員たちはだんだんと気心が知れて家族のような関係になっていきます。
残念…
不正解
もう一度チャレンジしよう！
正解
答え：
東京タワー（333m）
そもそも「VLCC」とは、「Very Large Crude Carrier」の略。その名が示すように圧巻のスケールで、全長は約 333m、幅は約60m。例えるなら、東京タワーを横にしたような大きさです。ちなみに、液化天然ガス（LPG）を輸送する船舶で最大サイズの「VLGC」は「Very Large Gus Carrier」の略で、全長は約230m、幅は約36m。ＥＮＥＯＳオーシャンのVLGCの船隊規模は世界で5本の指に入ります。
正解
答え：
約230億円
原油の価格は、中東情勢や世界経済の動向に左右されるため変動幅がありますが、30万トン型原油船「VLCC」を満タンにすると、なんと約230億円に上ります（$1≒￥135換算）。それゆえ、ＥＮＥＯＳオーシャンでは細心の注意を払って原油を安全に確実に日本に届けることをミッションとしています。ちなみに、5万トン型LPG船「VLGC」を満タンにすると、その価値は約40億円。船舶の大きさもさることながら、運ぶモノの価値も驚くほどスケールが大きいのです。
残念…
不正解
もう一度チャレンジしよう！
※ちなみに、LPG船満載時のLPGの価格はおよそ40億円と言われています。
正解
答え：
約25年
一般に、原油船の寿命は約15年、LPG船はやや長く約25年といわれています。新しく船を建造するには数年かかる上、膨大な費用も必要となるため、長期的視野に立って新造船を検討していかなければなりません。ＥＮＥＯＳオーシャンでは、2021年に4隻の5万トン型LPG船「VLGC」新造船契約を締結しました。これは、次世代エネルギーとして注目を集める水素エネルギーの燃料、アンモニアを輸送できる船舶であり、脱炭素化に向けた取り組みの一つです。
正解
答え：
ツバメが低く飛ぶ
安全運航のために最新鋭の気象システムを船舶に搭載し、陸からも天気情報会社を通じて気象に関する最新情報を得ていますが、現場での五感による判断も航海士は大切にしています。いわゆる「観天望気」で、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測するのです。「富士山が綺麗に見えると風が強い」、「トンビが空高く輪をかくと晴れ」なども、古くから船乗りや漁師たちが経験して体得した気象伝承です。